季節の「引き算」料理
シンプルだけど旨味が引き立つ"長いもと海老のパン粉焼き"
長いもと海老のパン粉焼き 長いもと海老のパン粉焼き

シンプルだけど旨味が引き立つ"長いもと海老のパン粉焼き"

長いもとパン粉のサクサクに、海老の旨味がじゅわっと顔を出す。生クリームや溶かしバターとともにオーブンでぐつぐつと、香ばしさもたまりません!塩味をつくる塩、醤油、味噌の3つを軸に、余分な調味料を省いた「これで決まり」の引き算料理を料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。

“長いもと海老のパン粉焼き”のつくり方

長いもは火を通してもサクサク。調味は塩、胡椒だけとは思えない旨味が舌を包み込みます。

材料材料 (2人分)

長いも120g
むき海老小100g
小さじ1/5
胡椒少々
生クリーム大さじ2
★ パセリパン粉混ぜ合わせる
・ パン粉20g
・ パセリ大さじ3(みじん切り)
・ 塩少々
・ 胡椒少々
溶かしバター大さじ2

1長いもをカットする

長いもは皮をむき、縦4等分に切ってから幅1cmのいちょう切りにする。

2海老の下準備

海老は背ワタのあるものは取り、水で洗って水気を拭く。

3焼く

ボウルに長いも、海老を入れて塩、胡椒を加えて混ぜ、浅い耐熱の器に入れる。生クリームを注いでパセリパン粉を全体にふり、溶かしバターを全体にかけ、オーブントースターで10~12分焼く。焦げるようであれば、途中アルミホイルをかぶせる。

完成
海老は旨味たっぷり、しかも鮮やかな色は料理のポイントに。味にくせのない長いもとの相性はぴったり。生クリーム、溶かしバターなどの乳製品ともよく合います。

教える人

大庭英子 料理研究家

身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。

※この記事の内容は、四季dancyu 「秋のレシピ」に掲載したものです。

四季dancyu 秋のレシピ
四季dancyu 秋のレシピ
A4変型判(120頁)
ISBN:9784833480536
2021年09月13日発売/1,100円(税込)

文:中村裕子 写真:竹内章雄

中村 裕子

中村 裕子 (編集者)

沖縄県・石垣島在住。島ではカレー屋のおばちゃん(石垣島「中村屋」オーナー)、東京では料理本の編集者。二足の草鞋を履くこと、早8年。料理名を聞いたら誰もが味を思い浮かべられるような、定番の料理に魅力を感じ、「基本の料理」のページをつくり続けている。手がけた本やページのヘビーユーザーでもあり、友人とのホームパーティメニューには事欠かない。美味しくビールを飲むために、朝夕のウオーキング(犬の散歩)に力を入れている。