神楽坂「BOLT」のビストロ肉サンド
バイマックルの香りが爽やかな"鶏そぼろ&ピーナッツバターサンド"

バイマックルの香りが爽やかな"鶏そぼろ&ピーナッツバターサンド"

シリーズの有終を飾るのは、朝食ではなく、お酒のおつまみでもなく、3時のおやつにぴったりの会心作。タイ料理で使われるバイマックル(コブミカンの葉)が爽やかなアクセントに。どこかレトロで、癒される味わいの鶏そぼろサンドです。挟むだけ、重ねるだけでは終わらないガストロノミックな“肉サンド”秘蔵レシピ第15弾。東京・神楽坂にある大人気のビストロ「BOLT(ボルト)」のオーナーシェフの仲田高広さんが指南します。

“鶏そぼろ&ピーナッツバターサンド”のつくり方

鶏肉とピーナッツバターは、「(料理修業で滞在した)オーストラリアで好まれる組み合わせ」と仲田シェフ。タイの魚醤やハーブの風味、西京味噌も加わって、味付けもメルティング・ポット状態。どこか懐かしさを感じさせる甘じょっぱさがクセになる。

“裏巻き”スタイルで具材をサンド
食パンは片面だけを焼き、焼き目を内側に、白いほうを外側にして具材を挟み、重ねる。外のふんわりした柔らかさが手になじみ、ポロポロとこぼれやすいそぼろもしっかりホールド。

材料材料 (2人分)

★ 鶏そぼろ50g(つくりやすい分量)
 ├ 鶏挽き肉200g(もも)
 ├ サラダ油小さじ1
 └ A
・ 酒小さじ2
・ グリーンカレーペースト20g
・ ナンプラー小さじ1/2
・ バイマックル1枚(コブみかんの葉)
食パン2枚(全粒粉/1.5cm厚さ)
バター小さじ1
ピーナッツバター20g
西京味噌10g
バイマックル
バイマックル(コブミカンの葉)は東南アジア一帯の料理で使われるハーブの一種。1枚でタイ風味が爆上がり。冷凍保存ができるので、アジア食材店などで買い置きすると便利。

1鶏そぼろをつくる

フライパンに油を熱し、鶏挽き肉を入れて強めの中火で炒める。Aを順番に加えながら炒め合わせ、フタをして1~2分火を通し、香りを出す。

鶏そぼろをつくる
肉を炒める間、火は強めの中火をキープ。しっかり焼きつけ、ポロポロ感と香ばしさを立てるイメージで。
鶏そぼろをつくる
バイマックルを入れたらフタをして1~2分。柑橘系の香りが回り、具材の香味が爽やかに一変。

2食パンの下準備

パンは片面だけをトーストする。1枚目の焼き目側を上に置き、バター、ピーナッツバター、西京味噌の順に塗り重ねる。

3鶏そぼろを挟む

①に鶏そぼろをのせて広げ、2枚目の焼き目を内側にして重ねる。
半分に切り分け、器に盛る。

完成

教える人

「BOLT」オーナーシェフ仲田高広さん

「BOLT」オーナーシェフ仲田高広さん

1981年生まれ。東京都出身。調理師学校卒業後、東京・銀座にあるフレンチの名店「マルディグラ」や、「レスプリミタニ」(閉店)で修業。その後フランスでの修業を経てオーストラリアへ。メルボルンのレストランやビストロなどで計6年間経験を積む。帰国後、東京・赤坂の居酒屋「まるしげ夢葉家」で修業し、2017年、居酒屋的感覚で自由にフレンチが楽しめる店「BOLT」を東京・神楽坂に開店。9席のカウンターは、毎晩食いしん坊の大人たちで満席だ。

店内
カウンター9席。平均予算は7,000円~。料理メニューはアラカルトで、前菜、温菜、揚げ物、メインにカレーや麺の締め物と、常時20品前後がラインナップ。ドリンクは、世界各国のワインを始め、日本酒、焼酎、スピリッツとさまざまな酒が並ぶ。
外観
ほっこりと安心感のある木の扉が目印。

店舗情報店舗情報

BOLT
  • 【住所】東京都新宿区箪笥町27 神楽坂佐藤ビル 1F
  • 【電話番号】03‐5579‐8740
  • 【営業時間】17:00~24:00(閉店)
  • 【定休日】月曜、第2・4火曜
  • 【アクセス】都営地下鉄大江戸線「牛込神楽坂駅」より徒歩1分

文:堀越典子 撮影:海老原俊之

堀越 典子

堀越 典子 (ライター)

千葉県出身。武蔵野音楽大学卒業後、ピアノ講師→音楽系出版社→編集制作会社勤務を経て独立。気がつけば、もっぱら酒食部門担当のライターに。dancyuをはじめ雑誌、PR誌、WEB媒体に食・酒・旅まわりの取材記事を寄稿。大好物はスペイン。サンティアゴ巡礼路歩きが15年来のライフワーク。