夏のスパイス&ハーブ料理
ピリッと辛くて甘酸っぱい"鶏肉の唐辛子 ジンジャー炒め"

ピリッと辛くて甘酸っぱい"鶏肉の唐辛子 ジンジャー炒め"

赤唐辛子と生姜、黒胡椒の香りを効かせたスパイシーなおかずです。ご飯のお供にも、酒のつまみにもなりますよ!ピリッとしたスパイスや爽やかなハーブをつかった夏にぴったりの料理を、料理家の小堀紀代美さんに教えていただきました。

“鶏肉の唐辛子 ジンジャー炒め”のつくり方

鶏肉は下味をつけておくとやわらかく、炒めてから蒸し煮することでジューシーに仕上がります。仕上げに香菜を添え、全体に混ぜていただきます。炒め物といっても、蓋をして火を通して仕上げるので、口当たりはやさしく、スパイスとハーブの香りで飽きのこないおいしさです。香菜は好みで加減してください。

使用するスパイス

使用するスパイス

赤唐辛子は油で炒めると刺激的な香りが出るのが特徴。黒胡椒は未熟な実(グリーンペッパー)を皮ごと乾燥させたもので、爽やかでウッディな香り。生姜は甘くてすがすがしい香り、にんにくは食欲をそそるパンチのある香り。香菜は独特の風味があり、ちぎって使うと香りがさらに強くなる。

材料材料 (3~4人分)

鶏もも肉2枚
★ 鶏肉の下味
・ 塩小さじ1
・ 酒大さじ1と1/2
・ きび砂糖小さじ1/2
玉ねぎ1/3個
赤唐辛子3本
にんにく1/2片
生姜大1片
太白胡麻油大さじ1
米酢大さじ2
きび砂糖大さじ1/2
粗挽き黒胡椒小さじ1/2
香菜適量

1鶏肉に下味をつける

鶏肉は余分な脂を取り除き、大きめの一口大に切ってボウルに入れ、下味の材料を加えてなじませる。

鶏肉に下味をつける
鶏肉は下味をつけておくと加熱してもパサつかず、食べたときに旨味を感じることができる。

2下準備

玉ねぎは細めのくし形に切る。赤唐辛子は種を取り、にんにくは包丁の腹などでたたきつぶす。生姜は太めのせん切りにする。

3炒める

フライパンに油、赤唐辛子、にんにくを入れて弱火にかけ、じっくりと炒めて香りを出し、鶏肉の皮目を下にして加え、動かさないで皮目を焼きつける。

炒める
フライパンに油、赤唐辛子、にんにくを入れてじっくりと炒めて香りを出し、それから鶏肉を入れる。この油の香りもおいしさにつながる。
炒める
鶏肉は皮目を下にしてフライパンに入れ、できれば重ならないようにし、皮から脂が出て焼き色がつくまでこのまま焼く。

4蒸し煮する

玉ねぎを加えて炒め、鶏肉の色が変わってきたら、生姜を入れ、酢と砂糖を合わせて加え、ざっと混ぜて蓋をして2~3分蒸し煮する。

蒸し煮する
玉ねぎをざっと炒めたら、生姜のせん切り、酢、砂糖を加えてざっと混ぜる。これで味のバランスがととのう。
蒸し煮する
蓋をして、素材から出る蒸気とともに蒸し煮して、鶏肉の中までしっかりと火を通す。生姜の香りもたっぷり。

5胡椒を加える

蓋を取り、胡椒を加えて混ぜる。

6盛りつける

器に盛り、香菜をちぎって添える。

完成

教える人

小堀紀代美さん

小堀紀代美 料理家

レストランのマダムからカフェ「LIKE LIKE KITCHEN 」の料理担当を経て、現在は料理教室「LIKE LIKE KITCHEN 」主宰。確実においしく作れるレシピにファンも多い。おいしいもの好きが高じて世界各国を食べ歩き、そんな経験から、スパイスやハーブ使いの達人でもある。

※この記事の内容は、「四季dancyu 夏のレシピ」に掲載したものです。

四季dancyu「夏のレシピ」
四季dancyu「夏のレシピ」
A4変型判(120頁)
2021年6月11日発売/1100円(税込み)

文:松原京子 写真:邑口京一郎