初夏の爽やかスパイス料理
白ワインが進む!"エキゾチック・ラぺ"と"鱈のピカタ"

白ワインが進む!"エキゾチック・ラぺ"と"鱈のピカタ"

いつものキャロットラペも、カルダモンパウダーを振りかけるだけで爽やかさが倍増!きりっと冷えた白ワインにぴったりのつまみになります。蒸し暑い初夏も、スパイスの力を借りて爽やかに乗り切りましょう!「酔いどれ料理家」を名乗る、料理研究家の稲葉ゆきえさん(通称:スヌ子先生)に、食べ慣れたお惣菜や、いつもの酒のあてを、スパイスひとふりで、ぐっと新鮮に、パッと輝く一品に変身させるレシピを習いました。

カルダモンで変身!

カルダモン

「スパイスの女王」といわれ、バニラ、サフランに次ぐ高価な香辛料。宝石のように優雅で高貴、かつ清涼感のある香りを放つ。和名は小荳。疲労回復効果や整腸作用がある。肉や魚のクセを消し、果物やにんじんなど甘味のある野菜とも好相性。

エキゾチック・ラぺのつくり方

キャロット・ラぺにはクミンも合うが、カルダモンパウダーのほうが清涼感のある味に。

材料材料 (つくりやすい分量)

にんじん1本
干しあんず5個(*)
ミックスナッツ1/4カップ(素焼き)
A
・ にんにく(すりおろし)
・ 白ワインビネガー大さじ2
・ はちみつ大さじ1
・ オリーブオイル大さじ1
・ カルダモン小さじ1/2(パウダー)

*ドライいちじくやレーズンでもよい。

1材料の下準備

にんじんはせん切りに、干しあんずは細切りにする。ナッツは粗く刻む。

2混ぜる

ボウルににんじんを入れ、塩を小さじ1/2ほど(材料外)ふって10分おく。干しあんずとナッツを加え混ぜる。

3和える

Aをよく混ぜ合わせて、2に回しかけて和える。

鱈のピカタのつくり方

ピカタは、たっぷり衣をつけて、フライ返しで優しく扱い、ふっくら焼き上げるが吉。

材料材料 (つくりやすい分量)

2切れ(切り身)
カルダモン小さじ1(パウダー)
バター大さじ1
オリーブオイル大さじ1
A
・ 卵1個
・ パルミジャーノチーズ大さじ2
・ マヨネーズ大さじ2

1鱈の下準備

鱈は、皮にうろこがあれば包丁でこそげて取り、半分に切る。両面に塩(材料外)を強めにふる。5分ほどおいて水気を拭き取り、カルダモンを全面にまぶす。

2衣の下準備

Aを、ボウルに混ぜ合わせておく。

3焼く

フライパンを中火にかけ、バターとオリーブオイルを入れてバターが泡立ったら、1を2にくぐらせ、たっぷりと衣をつけて並べ入れる。焦げないように火力を調節し、両面をきつね色に焼く。

完成

教える人

料理研究家 スヌ子(稲葉ゆきえ)

料理研究家 スヌ子(稲葉ゆきえ)

酒と料理をこよなく愛する家に育つ。出版社に勤めつつ二児を育て、料理家として独立。東京・日本橋「ギャラリーキッチンKIWI」で料理教室を主宰。手軽なのに華がある盛り上げレシピが得意。噺家・三遊亭遊雀を義兄にもち、定期的に「キウイ寄席」を開催。著書は『夜ふけのおつまみ』(KADOKAWA刊)など。ほかに「スヌ子のへべれけレシピ」(Amazonプライムビデオ)。

※この記事の内容は「技あり!dancyuスパイス」に掲載したものです。

技あり!dancyu スパイス
技あり!dancyu スパイス
A4変型判(96頁)
2020年7月30日発売/800円(税抜き)

文と構成:風来青 撮影:原田教正