体も心も温まるアツアツメニュー
生クリームのコクが決め手のスウェーデンの定番料理"ヤンソンの誘惑"

生クリームのコクが決め手のスウェーデンの定番料理"ヤンソンの誘惑"

シンプルな材料でつくるから素朴なおいしさです。夕飯のおかずにするほか、温製オードブルや肉料理のつけ合わせにも。人気料理研究家のサルボ恭子さんに、オーブンでつくる冬に嬉しいアツアツレシピを習いました。

“ヤンソンの誘惑”のつくり方

細切りじゃがいもとアンチョビ、生クリームでつくるスウェーデンの家庭料理で、グラタン料理の傑作。ベシャメルソースやチーズがなくても十分おいしい。

材料材料 (3~4人分)

じゃがいも4個(メークイン)
玉ねぎ大1個
にんにく1片
アンチョビ12枚
サラダ油大さじ1
小さじ1/4(粗塩)
生クリーム200ml

1下ごしらえ

じゃがいもは皮をむいて5mm~1cm角の棒状に切る。玉ねぎは半分に切ってから繊維に沿って薄切りにし、にんにくも薄切りにする。アンチョビはキッチンペーパーで余分な油を吸い取る。

2炒める

フライパンにサラダ油を入れて中火にかけ、玉ねぎとにんにくを入れて炒め始め、塩をふり、玉ねぎがしんなりとするまで炒める。

3容器にのせる

耐熱容器にじゃがいもの半量を入れてアンチョビ6枚を放射状にのせ、2をのせる。残りのじゃがいもを重ねて入れ、残りのアンチョビを放射状にのせ、生クリームを回し入れる。

4オーブンで焼く

220℃のオーブンで20~30分、じゃがいもがやわらかくなっておいしそうな焼き色がつくまで焼く。

完成

教える人

サルボ恭子 料理家

老舗旅館の長女として生まれ、料理家の叔母に師事したのち渡仏、ル・コルドンブルー・パリ、リッツ等の料理学校を経て「オテル・ド・クリオン」調理場へ。当時2つ星のメインダイニングのキッチンとパティスリーに勤務。帰国後、料理研究家のアシスタントを経て独立。フレンチの手法を取り入れた家庭料理に定評がある。雑誌やテレビなどへのレシピ提供のほか、料理のプロとして生地の開発から参画したオリジナルエプロン「NOTRE TABLIER」のプロデュースなど精力的に活躍。

※この記事の内容は、四季dancyu「冬のキッチン」に掲載したものです。

四季dancyu「冬のキッチン」
四季dancyu「冬のキッチン」
A4変型判(120頁)
2020年12月10日発売/1,000円(税抜き)

文:松原京子 写真:木村 拓

松原 京子

松原 京子 (フードエディター&ライター)

食をメインとした雑誌や料理の書籍などで企画・編集・執筆を手がける。この業界に入って早うん十年、やれ試食だ試作だ、新しい店ができたんだって、この店の味は残さなきゃ、と外食を続けているうちに体重が増え続け、20代の頃の倍の重さに!(本当に倍の数字です)。一口じゃおいしさなんてわからない、全部食べてこそ真意がわかると思っている。家では真っ当な調味料と安全な食材でつくるシンプルな料理を心がける。