春に食べたい旬の味
ピリ辛でほろ苦い"菜の花のわさび醤油ソース和え"

ピリ辛でほろ苦い"菜の花のわさび醤油ソース和え"

からし和えが定番の菜の花ですが、本わさびで和えるとよりすっきりと爽やかな味わいに。お刺身のあとにわさびが残ったときなどぜひお試しを。春が旬の食材を使った軽やかな料理を、料理研究家の小堀紀代美さんに習いました。

冬から春は、一年で最もドラスティックに季節が巡るとき。体も春のものを食べたい、と欲しています。忙しい日々の中で新しいメニューに挑戦するのは大変だけれど、つくった後の達成感、そして満足感はお約束します! 明日が元気になる春の料理満載のレシピブック「四季dancyu 春のキッチン」の中からとっておきのレシピをご紹介します。

材料材料 (2人分)

菜の花1束(200g)
★ わさびソース
・ 米酢大さじ1
・ 醤油小さじ1/2
・ きび砂糖小さじ1/2
・ 太白胡麻油大さじ1(または植物油)
・ 本わさび大さじ1(すりおろす)
・ 塩小さじ1/4

※チューブのわさびを使う場合は量を控えめにする。

1菜の花の水揚げをする

菜の花は根元を少し切り落とす。よく洗って冷水につけ、シャキッとするまで水あげをする。

菜の花の水揚げをする

2茎、葉、つぼみに分ける

①の水気を切って、茎、葉、つぼみに手で折って分ける。菜の花は金気を嫌い、包丁で切ると変色するので手で折ること。

茎、葉、つぼみに分ける

3菜の花をゆでる

湯を沸かし、②で分けた茎をまず入れる。15秒ほど加熱したら、続けて葉とつぼみを入れてさっとゆでる。ザルにあげて塩ひとつまみ(分量外)をふり、あおいで冷ます。

菜の花をゆでる

4水気を取り、わさびソースで和える

冷めたら葉はキュッと水気を絞り、蕾の部分は潰さないようにそっとペーパータオルで拭く。わさびソースの材料をよく混ぜて、菜の花を和える。わさびソースは好みで量の加減を。

完成
ほのかな苦味と香りが持ち味の菜の花。まさに春の味わいです。わさびはチューブのわさびでもokですが、その場合は辛味が強いので量を控えめに。

教える人

小堀紀代美 料理家

小堀紀代美 料理研究家

レストランのマダムからカフェ「LIKE LIKE KITCHEN」の料理担当を経て、現在は同名の料理教室を主宰。予約がとれない人気ぶりながら、本人の気持ちはいまでも『料理勉強家!』なのだそう。楽しくをモットーに、テレビ、雑誌などへのレシピ提供、またYouTube、Instagramなどでも積極的に情報を発信。著書に『ライクライクキッチンの毎日和食』など。

※この記事の内容は「四季dancyu 春のキッチン」に掲載したものです。

文:上島寿子 写真:竹之内裕幸

四季dancyu「春のキッチン」
四季dancyu「春のキッチン」
A4変型判(120頁)
2021年3月13日発売/1100円(税込み)
上島 寿子

上島 寿子 (文筆家)

東京生まれで、銀座の泰明小学校出身。実家がビフテキ屋だったため、幼少期から食い意地は人一倍。洋酒メーカー、週刊誌の記者を経て、フリーに。dancyuをはじめ雑誌を中心に執筆しています。